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神津百観音とは?

  願いを叶えるために札所を巡る「札所巡り」「霊場巡り」の風習は、古くは平安時代から記録があります。なかでも、「西国三十三観音霊場」(和歌山県、京都府、大阪府、奈良県、滋賀県、兵庫県、岐阜県)、「坂東三十三観音霊場」(東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬の1都6県)、「秩父三十四観音霊場」(埼玉県秩父市とその周辺)などが、全国的にも著名な霊場です。

 

 江戸時代には、「百観音めぐり・巡礼」として、これらの霊場すべて、つまり百カ所の霊場巡りをすれば願いが叶う・ご利益が得られるとして、たいへんな思いをして年月をかけて巡る人々もありました。当時は、一般の人が自由に各地を行き来することが制限されており、また、旅をするにもたいへんな時間とお金が必要だったため、霊場巡りをすることは決して簡単ではありませんでした。いつしか、霊場を模したものをつくった「うつし巡礼」が各地でさかんに行われるようになったといいます。また、これらをあわせて百の霊場を巡ることができる「百観音めぐり」も各地につくられるようになりました。

庵屋堂(坂東三十三観音霊場)
秩父堂(秩父三十四観音霊場)
観音堂(西国三十三観音霊場)
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